二人に一人はがんになると言われる時代。
でも…、自分が癌になるなんて、まったく想定していませんでした。
まさに青天の霹靂。
あの日のこと、今でも時々思い出します。
でも、今の私。がん体験者であるにも関わらず、再発はないと思っている自分があります。なんの確証もないのに…。

 

お医者様に告知を受けた後、両親と一緒に次の診察に来るように言われた時
がんになってしまったことを両親にだけには伝えたくないと思いました。
期待を裏切るような気がして・・・。
普段は期待されているなんて全然思っていないのに・・・
親に内緒で治療を受ける方法がないのか真剣に考えました。

 

でも、治療を受ける前には両親の承諾書が必要だと。皆に諭され、伝えざるを得えないと分かりながら…。
そんな心境の中、時間だけが経っていき、これ以上延ばせない。悶々とした気持ちで、電話をかけ、癌みたいだと伝えました。

ああ、言ってしまった。そんな気持ちでした。

 

実家の松山ではなく神戸で治療を受けたいと私が望んだのですが、病気に関して両親と受け止め方が違い、いろいろ葛藤がありました。
治療の方針それにまつわる様々な決め事は、社長とご主人であり、私のかかりつけ医の小野クリニックの院長先生に託すことに両親も納得してくれて、すぐに治療を受けることになりました。
速やかに詳しく癌を調べる検査を受けました。

 

できるだけ普通の生活を続けよう。
仕事も今まで通り、普段通り・・
私の心情はただただそんな思いでした。
院長先生が入院する時、「担当医を信じて、言われたとおりにする。立派なまな板の鯛になってきなさい。」
その言葉に思わず笑ってしまいましたが、そうしようと決心して入院しました。